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ミス・マープルシリーズ長編12作中の3作目。

・・・なんですけど、
これをマープルシリーズと言っていいのかな。。
ちょっと驚くぐらいジェーンおばさんの登場が少ないんです。

おまけに警察サイドもかなり人柄もよく頭も切れて、
これってジェーンおばさんいなくても解決したんじゃないの?
というくらいの勢いです。

実は、クリスティー自身が「ジェーンおばさんは短編向き」と言っていたらしいです。
確かにそうかも。
人間性なんてみんな同じようなものだから
という彼女の言葉を信じれば、状況さえ正確に把握できれば
ジェーンおばさんにはいきなり犯人がわかってしまうわけです。

実際、いつもジェーンおばさんはかなり早い段階で犯人に目星をつけます。
ただそれを公表できないぐらい動機や証拠が不十分だったり、
状況把握に時間がかかったり、たまにはジェーンおばさんの目を欺く
ぐらいの事をやってのける犯人がいたりするのでストーリーが長くなっているのです。

なので、今回のように蓋を開ければ動機も明確・殺害方法も単純
という場合、彼女の登場自体を遅らせなければならなかったのでしょう。
でも、ファンとしてはとっても寂しい。
彼女の「彼女(彼)を見てると村の~~を思い出しますねぇ」
というジェーン節
(私が勝手に言ってます)が聞きたくて読んでるのに~!

あ、そうそう、この物語はジェリー・バートンという軍人さんの
目で見た視点から描かれているのですが、
こういった語り手がいる手法は、例えばポアロではヘイスティングス。
「牧師館の殺人」では牧師さんだったり結構数あるんですけど、
語り手によって話のおもしろさに差が出てる気がします。
例えば牧師さんの時は結構退屈だったり・・。
これって、クリスティーがその人の視点にたって描くのが上手いってことなんでしょうか。




動く指
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ミス・マープルシリーズ長編12作中の2作目!

いきなりだけど、おもしろい!
正直、タイトルからして期待してなかったんです。
だって、「書斎」に「死体」って推理小説としては普通すぎます。
クリスティーの他の作品では例えば「スリーピングマーダー」とか
「鏡は横にひび割れて」とかもっとずっとタイトルからして謎めいていて
興味をそそられるものが数多くあるので、なんだかなぁと思っていたのです。

でも、読み始めたらおもしろすぎて一気に読んでしまいました!

これも割と早く犯人の目星がつくと思います。
でも少なくとも私は、動機については全くの勘違いをしていたし、
まして手口となると、ジェーンおばさんの解説を聞くまでまったくわかりませんでした。

そういった推理面も話のテンポも素晴らしいのですが、
それ以上にいいのが登場人物たちが生き生きしていることです。
ジェーンおばさんも長編2作目(短編も含めるともっと)ということで
こなれてきているのか、それとも今回はジェーンおばさんに
協力的な人々が多いせいか口もなめらかで、
ジェーンおばさんお得意の
彼女(彼)を見てると村の~~を思い出しますねぇ」が多々聞かれます♪
これがあるから、ミス・マープルシリーズはおもしろい!
また、他の人々からも冗談なんかも飛び出したりします♪

また、1作目の「牧師館の殺人」から登場している人々が
かなり出てくるので、そちらを先に読んでおくと些細な事も楽しめます。
(例えばその後の牧師さんたちがどうしてるかとか♪)

さらに、マープルシリーズでお馴染みのあの人!
元警視総監で今ではジェーンおばさんのよき友人の一人である
サー・ヘンリー・クリザリング卿が、短編シリーズ「火曜クラブ」に収録されている
事件について少々語る部分が出てくるので、そちらも読んでおくと更に更に楽しいです♪
でも、この事件の話が出た時にすぐにわかっちゃう自分ってどうなんだろう
とちょっと思わなくもなかったですが(*´д`*)

余談ですが、個人的にサー・ヘンリー大好きです♪
頭は切れるけれど、もちろんそれを鼻にかけることもなくある意味素直で、
ジェーンおばさんを常に立てていて実に紳士です。
ヘイドック先生(村のお医者さん)もおもしろい人ですよね。
ジェーンおばさんは素敵な男友達に恵まれていていいなぁと思います(´ー`)←ちょっと羨ましい(笑)


書斎の死体
ミス・マープルシリーズ(長編12作込み)の記念すべき第一作目!

終始、「私が~」「私は~」という一人称で語られる
この物語の語り手は牧師さんです。
この語り口に私は最初「アクロイド殺し」を彷彿とさせられましたが、
さすがに”同じ手”を2度は使わないですね(笑)
↑後で「アクロイド殺し」の時に詳しく書きますが、
いろいろと論議を呼んだ作品だそうです。
私個人としては大好きな作品のひとつです!

始めのうち、特に実際に殺人が起こる前まで、
牧師さんの視点で語られるせいか、とても多くの登場人物が
すごい速さで雑多に登場してくるので、正直ちょっとついていけませんでした。
中程ぐらいまでは、正直あまり面白くないとも思っていたかもしれません(^-^;
けれど中盤以降、物語は加速度的に盛り上がってきます!

ジェーンおばさんも初登場とあって、
まだ警察関係の人々にも名が知れていないですし、
そのせいか発言が控えめ・・・というか探偵ぶってないというか、
なかなかうまく言えないですけど、
「ただの詮索好きな1村人」という雰囲気を出してます。
どうもこの時はまだクリスティー自身も、まさか
ジェーンおばさんシリーズが出来るとは思っていなかったようです。

そんなこんなな第一作。
とりあえずジェーンおばさんに興味があったら読んでみるといい作品です♪




牧師館の殺人
ミス・マープルシリーズ長編12作中の8作目。

ジェーンおばさんが住むセント・メアリ・ミードに
やってきた大女優の家で殺人事件が勃発。

この時期少々体調がおもわしくないと言われているせいか
ジェーンおばさんは本書のほとんどの時間を自分の部屋で過ごし、
友人や家の世話をしてくれている出入りの人たち、
または刑事さんなどがそれぞれに語っていくおしゃべりを元に
独自の推理を展開します。

その様子が、暖炉の前でみんなの話を聞くだけで謎を解いていた
「火曜クラブ」を彷彿とさせます。
私の中では一番好きな、ジェーンおばさんの謎解きスタイルです♪

実は、よく読んでいれば犯人の目星はかなり早くからついてしまいます。
本の感想を書かれている作家さんの言葉を借りれば、
犯人あてより「動機あて」に重点がおかれているとか。
個人的には、セント・メアリ・ミードの雰囲気を
楽しむ作品になっているんじゃないかと感じました。
推理小説というよりは、ひとつの物語の印象が強かったです。

続編というわけではないのですが、ミス・マープルシリーズ2作目
「書斎の死体」に出てきた人物・場所が絡んできます。
私は知らずにこちらから読んでしまったけれど、
「書斎の死体」を読んでからのほうがもっともっと楽しめたかもしれません。





鏡は横にひび割れて
ミス・マープル初登場の短編集!
(ただし本としては、「牧師館の殺人」の方が先)

暖炉の前で編み物をしながら他人の話を聞いてるだけで
難事件を解決していく、マープルおばさんの真骨頂。
どんな難事件でも、村のささいな出来事と結びつけて
人間考察の観点から事件を解いてしまう
マープルおばさんの魅力が存分に味わえます。
甥のレイモンドとジェーンがまだ未婚なのもちょっと新鮮。
何度も読み返してだいたいの筋も覚えているけれど、
きっとまた読みたくなる1冊です。




火曜クラブ
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読書、美容、お酒、楽しいこと全般
自己紹介:
最近、いろいろなことに目覚めました。
人生楽しまないと、損だよね。

大人になってからちょっと病気がち。
だけど、そんな自分をひっくるめて
楽しもうと思う、今日この頃です。

本体のホームページは半放置状態。
本体を大リニューアルするのが、
一生涯の目標です(笑)
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